近頃、やっと私の母性本能が目覚めてきたのか 三人の息子たちのことが愛おしくてたまらない。
今までは自分のことに手一杯で ゆっくりと子どもを見つめることが できていなかったのかもしれない。
USJ勤務も残すところあと1日。
(車窓から見た今朝の淀川。台風一過、美しい青。)
三男が1歳になる直前に勤め始め、 この7月でちょうどまる4年。
片道2時間の通勤、早朝深夜を含む不規則な勤務時間、 季節ごとに目まぐるしく変化する仕事内容、 息つく間もないあっという間の時間だった。
その間、休まず続けてきたのは自身主宰の英語クラスと 偶数月28日開催「あけぼのマルシェ」主催。
立命館大学で一年間英語クラスを教えたこともあったし、 昨年春からは学習支援を必要とする子どもたちの施設での英語クラスもスタート。
ただこの4年間、私が最も多く時間を過ごした職場はUSJであり、そこで数えきれないほどの人と出会い、学び、刺激を受け、他ではできない経験をさせてもらった。
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私が職場を離れようと思った理由やその経緯については いつかきちんと書き残しておきたいと思う。
さて、そんな仕事でいっぱいいっぱいの日々を過ごす中で 子どもや家のことは全て夫任せ。
小学校や保育園、町内のことは「全て僕がやるから、ひとみは何もしなくていい」という言葉に甘えていたら…
まぁあれこれ抜けていることはあるし、その都度連絡があるのは私のところ。
保護者=母親、家のことをする人=妻、という価値観が世間ではきっと当たり前なのだろう。
父親が仕事だけして、家事や子育てが妻任せでも誰も不思議に思わないのに、どうして男女が逆だと途端に母親が無責任だとみなされるのか…。
子どもを産んだからといって、誰でも母親らしい母親になれるわけではない。
男性でも母性が強い人もいれば(うちの夫)、女性だけど男みたいな人(私みたいに)もいる。
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そういう諸々のことも自分がやっていかないとまわらないなと痛感し、仕事を辞める決意をした途端に発覚したのが
娘の妊娠!!
我が家の一人娘。昨年秋に我が家へ迷い込んできた黒猫のGigi!!
体格も小さく、まだまだ子どもだと思っていたけれど…発情期?の兆候もあったし
「避妊手術連れてやってや」と何度も夫に声をかけて 「わかった。この週末行くわ」の答えを何回聞いたことか…。
基本的には室内飼いなのだが、何度か玄関の戸を勝手に開けたりして脱走したことがある。
長男が「Gigiおなかに赤ちゃんいる!」と言い出したのが数週間前。
そんなわけないやんと返していたのだが、ここ数日みるみるお腹が大きくなってきた!!
以前飼っていた犬二匹はオスで、去勢手術には私が連れて行った。昨年秋に亡くなった猫のモモはメスだったけど 元野良猫で、保護先から我が家へ来たときにはすでに去勢手術済みだった。
仕事が忙しかったのは事実。でも、私は自分の手でGigiを獣医さんへ連れて行くことができなかった…。オスが睾丸を取られることに何の同情も痛みも感じないけれど、同じ女としてお腹にメスを入れ、子どもを生む機能を失うための手術を受けるということが、考えただけでも恐ろしくて…。
どちらにしても、無責任な母親・飼い主と言われてもしようがない。生まれてきた赤ちゃんは、バアバの私が責任を持って育てなくては。出産が終わったGigiと子猫たちには、避妊手術を受けさせることにする。
「Gigi、外出たときに誰かと結婚したんちがう?」 「赤ちゃんってどこから出てくんの?」 「おへそからちがうか」
「あ!わかった!交尾したんや」 「交尾ってなに?」 「結婚のことや」
三兄弟たちがそれぞれ質問をし、わからないもの同士でお互いに答えあっている様子をニヤニヤしながら聞く私。
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「あーちゃん(私のこと)、赤ちゃんってお尻から出てくるんやろ」と聞く長男に、 「とうとう(夫)に聞いてみたら?」と振ると夫にも同じ質問をした。
小学校教師の夫は学校で性教育もしているはずだし、どう答えるかと反応を見ていると
オドオドしながら「え?そうや」と返答…
私は心の中で「はーーーーーーーーー??」と思いながら笑いをこらえる。
この夏には、息子たちにも本当のことを話することになるだろう。Gigiの出産、我が家の性教育、大きな成長と変化の8月になりそうな予感。
三人の息子たちと家族に心を向け、一息つきたいと思う。
橋爪ひとみ Hitomi Pepper http://hitomi.pepper.jp/ 英語通訳・三兄弟の母・ 米国代替医療協会認定ホリスティックヘルスコーチ・ “Pepper English”主宰 ******* 《橋爪ひとみ主催イベント・講座》
